2024 feat. Fla$hBackS
JJJ, Fla$hbacks解説
4件dig-line 編集部
@digline
まるでdazとkurupt dpgさ 日本じゃまだ認める奴はいない
West Coast G-Funkへのオマージュと孤高の美学
Daz DillingerとKuruptによるDPG (Tha Dogg Pound)は90年代西海岸ヒップホップの象徴的デュオ。Death Row Records時代の彼らのスムースでメロディアスなG-Funkスタイルを「flashback boy」という曲のコンセプトと重ね合わせている。「日本じゃまだ認める奴はいない」という続くラインは、本物のウェッサイスタイルを日本で体現することの困難さと、理解されない孤独を表現。同時に、理解されなくとも本物を追求する姿勢の宣言となっている。DPGの「smooth」なスタイルと「move」というフロウの連動性が、コーラスの「We be smooth, we move」というフレーズに反映されている。
dig-line 編集部
@digline
I'm a フーテンlisten hear me?
寅さんとヒップホップの交差点
「フーテン」は1960-70年代の「フーテンの寅さん」に代表される、定住しない自由な生き方を指す日本語。ヒップホップ文化における「アウトサイダー」「反体制」の精神性と、日本の伝統的な「渡世人」文化を重ね合わせた言葉選び。「listen hear me?」という英語の畳みかけは、聞き流されがちな存在からの切実な呼びかけ。社会の枠に収まらない生き方をするアーティストとしてのアイデンティティを、日本の文脈で表現している点が秀逸。
dig-line 編集部
@digline
Salute god kid f in your church または団地落とすMarch
ストリートとスピリチュアリティの二重性
KID FRESINOらしい宗教的イメージ(church)と都市の現実(団地)を並置させたライン。「god kid f」は自身のアーティスト名を分解した言葉遊びでもあり、教会という聖域での存在の主張。対して「団地落とすMarch」は、日本の集合住宅という日常空間に音楽を響かせる行進・行軍のイメージ。聖と俗、精神性とストリートリアリティという二つの領域を同時に支配する姿勢を示している。「March」には3月という時期と行進という動詞のダブルミーニングも含まれる可能性がある。
dig-line 編集部
@digline
でまたwe makin love back & forth懲りねえよな相棒 Life is 難解 陽がさしてgameは案外 Easy
音楽との関係性の往復運動
「back & forth」はAaliyahの名曲のタイトルでもあり、R&Bとヒップホップの親和性を示唆しつつ、音楽制作という行為を「love making」に喩えた官能的表現。「懲りねえよな相棒」という口語は、何度も繰り返される創作への執着を自嘲的に表現。続く「Life is 難解」から「gameは案外Easy」への転換は、人生の複雑さと音楽という「ゲーム」のシンプルさの対比。「陽がさして」という一瞬の光が差し込むイメージが、困難な中でも音楽が希望となる瞬間を捉えている。韻としても「難解」「案外」の韻と、内容の反転が見事。